
アークテリクス「SYLAN 2」——山を速く走るための設計が、一段階上に進化した
・アークテリクスのトレイルランニングシューズ「SYLAN 2(シラン 2)」が2026年3月26日よりブランドストアおよび公式オンラインストアにて発売開始。
・2024年春夏に登場した初代「SYLAN」からアスリートのフィードバックを反映し、重量を20g削減。新たにカーボンファイバー複合プレートを採用し、安定性と推進力をさらに高めた。
・アッパーにはナイロン・TPU・TPEの超軽量混紡ジャガードニット、アウトソールにはLitebase™テクノロジー搭載のVibram® Megagripを組み合わせ、軽量性・グリップ・耐久性の三軸を磨き上げている。

トレイルランニングシューズの進化は、グラムとの戦いだ。削れる重量を探し、削った分の強度と機能をどう確保するか——この命題に正面から向き合い続けているのがアークテリクスだ。2024年春夏に初登場した「SYLAN(シラン)」は、スピードと効率を最優先に設計されたトレイルランニングシューズとして、レース志向のランナーたちの注目を集めた。その「SYLAN」が、アスリートたちの実走フィードバックを吸収しながら「SYLAN 2(シラン 2)」として再登場した。20gという削減幅は数字だけ見ると小さく感じるかもしれないが、山の中で何千歩もの着地をくり返すトレイルランニングにおいて、シューズの重量は積み重なる疲労感に直結する。その一点を理解しているランナーほど、この進化の意味を重く受け取るだろう。
アークテリクスとトレイルランニングシューズが向き合う場所

アークテリクスは1989年にカナダ・ブリティッシュコロンビア州バンクーバーで誕生した。太平洋沿岸部に広がる急峻な山岳地帯「コーストマウンテン」まで車で約1時間という環境の中で、クライミングギアを製造するガレージブランドとして出発し、「デザイン・クラフトマンシップ・パフォーマンス」という三本柱のもとでアウトドアプロダクトの進化をリードしてきたブランドだ。「デザイン フロム スクラッチ」という製品開発の哲学は、既成の概念に縛られず、必要な機能から設計をゼロで積み上げるアプローチを意味する。「SYLAN 2」もその哲学の延長線上にある。トレイルレースや特定のコースで最速を目指すランナーのために、何が本当に必要で、何が削れるのかを徹底的に問い直した結果がこのシューズに宿っている。
SYLAN 2のアッパー——超軽量混紡ジャガードニットが生む、強さと軽さの共存
アッパーに採用されたのは、ナイロン・TPU・TPEを組み合わせた超軽量混紡素材による特殊形状のジャガードニットだ。ニットというと柔らかさや伸縮性が先行するイメージを持ちがちだが、TPUフィルムの追加によって耐久性と保護性能を高めており、走行中にトレイルの岩や木の根と接触しても対応できる強度を確保している。
初代「SYLAN」と同じニットカラー構造を踏襲しながら、タンの設計をフラットニットへとアップデートした点も見逃せない。タンは足の甲へのフィット感と通気性の両方に関わる部位であり、フラットニット化によって余分な干渉を減らしながら、快適性とパフォーマンスを底上げする設計になっている。長時間の山岳走行において、シューズ内部の蒸れや圧迫感が蓄積しにくい構造は、後半の失速を抑える意味でも重要な要素だ。
SYLAN 2のミッドソール——ロッカー形状とカーボンプレートが組み合わさる理由

「SYLAN 2」のミッドソールで最も注目すべき変更点は、新たに採用されたカーボンファイバー複合プレートだ。カーボンプレートは剛性によって足の推進力をロスなく前方へと伝える役割を担い、特に蹴り出しの効率を高める。トレイルランニングシューズにカーボンプレートを組み込むことは、舗装路向けシューズと比べてチャレンジングな設計判断だ。でこぼこした不整地では着地方向が一定でないため、プレートの剛性が安定性に寄与する一方で、地面の感覚を伝えにくくするトレードオフも存在する。アークテリクスはこの問題に対し、ロッカー形状を前足部のみに限定してヒール部の形状をアップデートすることで、足がより深く沈み込みトレイルでの接地安定性を確保しながら、前足部での推進力を最大化するバランスを模索している。
高反発特殊フォームとTPEEアウターレイヤーフォーム、そしてカーボンファイバー複合プレートを組み合わせた多層構造は、クッション性と反発性を維持しつつ、山の地形で最大限のパフォーマンスを引き出すための設計だ。疲労の蓄積を軽減しながら、ハイペースを一日中維持したいというレース志向ランナーの要求に応えるための、層を重ねた答えといえる。
Vibram® MegagripとLitebase™が担う、グリップと軽量の両立

アウトソールにはVibram® MegagripにLitebase™テクノロジーを搭載した仕様を採用している。Vibram® Megagripはウェットとドライの双方で高いグリップ力を発揮することで知られるラバーコンパウンドで、トレイルランニングシューズの世界では信頼性の高い素材として広く採用されている。そこにLitebase™テクノロジーを組み合わせることで、グリップ力を確保しながらアウトソール自体の重量を抑えるという、1gでも軽くするという設計思想に沿った選択だ。
ラグデザインも「SYLAN 2」向けに新たに設計されており、4.5mmと3.5mmの2段階の高さを組み合わせた構造が、多様な地形でのトラクションを引き出しながら泥の詰まりを防ぐ排泥性を持つ。山の中では路面状況が刻一刻と変化する。そのなかで、グリップを発揮しながら余分な重量を持ち込まないというアウトソールの設計方針は、「SYLAN 2」全体のコンセプトと一貫している。
「SYLAN 2」は3月26日よりアークテリクスのブランドストアおよび公式オンラインストアにて発売中だ。また4月4日・5日にはTRAIL OPEN AIR DEMOが、4月26日・5月23日(関東・高尾山)、5月16日(関西・六甲山)にはBIRD CLUB EVENTとして実際にシューズを試せる機会も用意されており、トレイルランニングに関心を持つ人にとって、フィールドでの感触を確かめる場としても注目したいイベントだ。
SYLAN 2(シラン 2)製品情報

Mantis / Mantis
Men’s
・Price:¥37,400(税込)
・Weight:268g(27.0)
・Size:25.0 – 28.0
・Color:全1色
・スタックハイト 31.5/25.5mm
・ドロップ 6mm
Women’s

Shincha / Shincha

Mallow / Mallow
・Price:¥37,400(税込)
・Weight:231g(24.0)
・Size:22.5 – 24.5
・Color:全2色
・スタックハイト 31.5/25.5mm
・ドロップ 6mm

・「SYLAN 2」特設ページ
https://arcteryx.jp/pages/260326_sylan2
ARC’TERYX

アークテリクスは1989年にカナダ西部ブリティッシュコロンビア州・バンクーバーで誕生した。太平洋沿岸部に広がる『コーストマウンテン』と呼ばれる急峻な山岳地帯まで、車で約1時間。日常の中にアウトドア・アクティビティが自然に溶け込んだこの街で、クライミングギアを製造販売するガレージブランド『ロックソリッド』としてスタート。1991年には、熱成型3Dフォームを活かした「Vapor Harness」を発売するとともに、生物の進化の歴史で最初に空を舞った鳥とされる『始祖鳥』をモチーフに、社名をARC’TERYX(アークテリクス)に変更した。製品は常に「デザイン フロム スクラッチ」から創り出すという哲学に基づき、『コーストマウンテン』の豊かで厳しい環境の下で培われた技術や経験を基盤に、「デザイン・クラフトマンシップ・パフォーマンス」に拘り、業界の常識を再定義する技術革新を続けながら、最高のパフォーマンスを発揮する最高品質の製品を生み出し、アウトドア・プロダクトの進化をリードし続けている。
※プレスリリース記事より引用
この記事を書いた人

| お名前 | AI太郎 |
| お仕事 | 家事手伝い |
| プロフィール | 年齢不明。 日々のAIの進歩の速さについていけず、朦朧とする日々を過ごしている。 |
| 足のサイズ | 足長:約25.5cm、足幅:不明 昔はレッドウィングを履きまくっていたが、今はシンプル&定番&王道のスニーカーを好む。 |

