昨今何かとバッシングを受けていたりするナイキですが、筆者にとっては長年にわたり馴染みのあるメーカーです。
歴代の有名なモデルで言うと、当時は「狩り」の対象にもなり社会問題にもなった「エアマックス95」や「エアハラチ」、他にも数えられないくらいナイキのスニーカーを履いてきました。
今回は以前記事にもした「エアモック」と同じACGシリーズの「エアマグマ」をご紹介いたします。
「なぜ今の時代にエアマグマの紹介?とっくに終売してるのに!」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、実はフリマサイトやオークションサイト等で比較的安価で状態の良い個体が手に入るスニーカーなんです。(高騰しがちな「Fragmentコラボモデル」もアンダー1万円代が結構あります。)
なので、一部のACGマニアの方のみならず、一般のスニーカー好きの方にも是非お勧めできればと思い記事にしてみました。
- NIKE エアマグマの歴史:1980年代から現代まで
- NIKE【AIR MAGMA(エアマグマ)】の主な特徴とスペック
- NIKE【AIR MAGMA(エアマグマ)】のディテールチェック
- NIKE【AIR MAGMA(エアマグマ)】の履き心地
- NIKE【AIR MAGMA(エアマグマ)】はどんな人におすすめか?
- NIKE【AIR MAGMA(エアマグマ)】のサイズ選びと購入のポイント
- NIKE【AIR MAGMA(エアマグマ)】シューレースを交換してみる
- NIKE【AIR MAGMA(エアマグマ)】使ったコーディネート例
- まとめ:1カ月履いてわかったNIKE【AIR MAGMA(エアマグマ)】の本当の実力
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NIKE エアマグマの歴史:1980年代から現代まで
ACGの誕生とエアマグマ登場
ナイキの「ACG (All Conditions Gear)」ラインは1989年に正式に始動しました。
これは「あらゆる環境に対応するギア」を意味し、過酷なアウトドア環境でも活躍できるシューズやウェアを展開するカテゴリーです。
当時それに先立つ形で、ナイキは1980年代初頭からナイキ初のアウトドアシューズであるラバドームやアプローチなどのハイキング向けモデルを手掛けており、軽量ながらタフな登山靴という新ジャンルを開拓していました。そうした流れの中で1988年に登場したのが「エアマグマ」です。
エアマグマはナイキのアウトドアカテゴリー発足前夜にリリースされたトレッキングシューズで、後のACGラインの基盤を作った先駆け的モデルとなりました。
当時は公式に“ACG”の看板こそ掲げていなかったものの、その堅牢さと革新的なデザインは後に続くACGシリーズの方向性を示す存在だったと言えるでしょう。
1980年代後半:エアマグマというアウトドア名作の誕生
1988年に登場したオリジナルのNIKE エアマグマ。アウトドア仕様のスエードブーツで、シンプルなデザインと丸みのあるシルエットが特徴。
エアマグマは1980年代後半に誕生したアウトドアスニーカーの名作です。ナイキが当時培ってきた技術を登山者向けに応用して開発された一足で、そのシンプルながら頑丈な作りが光ります。ミッドカットのスエード製ブーツで、余計な装飾のない無駄のないデザインは唯一無二の存在感を放ちました。特に丸みを帯びたシルエットは愛嬌があり、アウトドアブーツらしいゴツさと可愛らしさを併せ持っています。
オリジナルモデルは温かみのある茶系スエードに赤いシューレースという配色で、当時としては異例の軽さと履きやすさも備えていました。ヒール付近に控えめに配されたNIKEロゴ以外に派手な主張はなく、その質実剛健でシンプルなルックスは「知る人ぞ知る」隠れた名品としてスニーカーファンに記憶されています。
後にACGブランドが公式に立ち上がった際には、エアマグマの存在がひとつの下地となっていたことは間違いありません。
2000年代~2010年代:復刻モデルで蘇るエアマグマ
オリジナル発売から20年ほどが経過した2000年代後半、エアマグマは復刻モデルによって華々しく蘇りました。2008年にはオリジナルに近いディテールを再現し、あえて経年劣化した風合いのヴィンテージ加工を施した限定版「エアマグマ」が発売されます。
オリジナルカラー(ラスティックブラウン×ブラック)で復刻されたこのモデルは、その完成度の高さから発売直後に完売するほどの大きな話題となりました。
アウトドア雑誌の表紙を飾るほど注目を集め、当時スニーカー好きの女性にも「可愛い」と受け入れられた逸足です。2008年の成功を受け、エアマグマの再評価が高まる中でさらなる復刻も行われます。2011年にはナイキスポーツウェアからプレミアムな黒レザー仕様のモデルが登場し、クラシックなシルエットに新たな魅力を加えました。
続く2012年には再びスエードアッパーのモデルがリリースされ、金属製アイレットやラバー製トゥキャップを備えるなど細部をアップデートしつつ、よりストリート向けに洗練されたデザインで復活を果たしています。
当時の広告コピーが示す通り「88年当時のオリジナルよりもストリート向き」に生まれ変わったこの2012年版エアマグマは、クラシックなアウトドアブーツの魅力と現代的なスタイルのバランスが絶妙な一足でした。こうした復刻ブームにより、エアマグマは過去の遺産から現在進行形のファッションアイテムへと見事に地位を取り戻したのです。
現代:受け継がれるエアマグマの伝説と影響
時を経た現在でも、エアマグマは多くのスニーカーファンから伝説的モデルとして語り継がれています。
近年ではヴィンテージスニーカーとしてコレクションされるだけでなく、日常のファッションに取り入れる若い世代も増えており、その汎用性の高さが再評価されています。実際、2025年のメンズファッション誌でもエアマグマは「ナイキ裏名品」の代表格として取り上げられ、季節を問わず様々なコーディネートに合わせやすい一足だと紹介されました。
丈夫なスエード素材とシンプルなデザインのおかげで年間を通じてヘビロテできる点も、現代のオシャレなスニーカーファンに支持されている理由です。
さらにエアマグマのDNAは最新モデルにも受け継がれています。2024年には、エアマグマから着想を得て開発されたナイキの新作アウトドアスニーカー「シグナル (Cygnal)」が登場しました。
1988年発売のクラシック「エアマグマ」をヒントにしつつ、都会的なデザインへ落とし込まれたこのモデルは、防水加工を施したアッパーを備え、雨天時にも力を発揮する現代的な一足です。上質なスエード素材のブラウンアッパーに、丸みを帯びたグリーンのシューレースや金属製アイレット、厚めのパッド入り履き口など、外観の随所にエアマグマ直系のディテールが盛り込まれています。
一方でソールには柔らかいReactXフォームを採用してグリップとクッション性を向上させるなど、見た目も機能も現代的にアップデートされているのが特徴です。シグナルの登場は、30年以上前のエアマグマが今なおデザインインスピレーション源となっていることを示すエピソードでしょう。
このように、エアマグマの歴史は1980年代の誕生から現代に至るまで脈々と続いています。発売当初はナイキのアウトドア挑戦の一端を担ったモデルでしたが、その普遍的なデザインと機能性ゆえに年月を経ても色褪せることなく、今なお多くの人々に愛され影響を与え続けています。NIKEエアマグマの歴史を振り返ると、それは単なる一足のスニーカーに留まらず、ストリートとアウトドアを結ぶ架け橋のような存在だったと言えるでしょう。エアマグマはナイキの過去と現在をつなぐ象徴的な一足として、これからも語り継がれていくに違いありません。
NIKE【AIR MAGMA(エアマグマ)】の主な特徴とスペック
- カテゴリー: NIKEのアウトドアラインであるACG (All Conditions Gear) の名作モデル。
- デザイン: トレッキングシューズらしい丸みを帯びたシルエットが特徴で、無駄のないシンプルなデザイン。
- アッパー素材: 暖かみのあるスエード素材のアッパーが独特の風合いを演出。
- ソール: 登山靴で有名なイタリアのVibram(ヴィブラム)社製のビブラムソールを搭載し、優れたグリップ力と耐久性を実現(オリジナルおよび一部復刻版の特徴)。
- 機能性: 本格的なトレッキングシューズの技術を応用しており、アウトドアシーンに対応できる機能性を持つ。
- ファッション性: 近年のアウトドアやテック系のトレンドとも相性が良く、タウンユースのスニーカーとしても高く評価されている。
NIKE【AIR MAGMA(エアマグマ)】のディテールチェック

シンプルで少しのっぺりとしていますが、最高にかっこよい。しかし、絶対ガリビエールに影響を受けてそうな気がします…。

元々ブルーのシューレースもあったのですが、あまりにもボロボロになり捨ててしまった事を後悔しています。(上3つのスピードフックのせい涙)

あらためて見ると、左右でスウェードの質感が違いますね。個体差?

型押しで控えめに入るスウォッシュ

足首周りはかなりクッションが効いており、ヒールカップの固いのでしっかりホールドしてくれます。

割とこまめに手入れはしていたので、14年前のスニーカーにしては綺麗です

履かない期間もありましたが、ソールは全然すり減ってません。頑丈!
NIKE【AIR MAGMA(エアマグマ)】の履き心地
履き心地に関しては、現代の厚底軽量のスニーカーと決して比べてはいけません!
エアマグマはあくまでもトレッキング用の靴なので、不整地での安定歩行、足の保護、そして疲労軽減が求められます。
そう、都会ではオーバースペックな靴なのです。
紹介するモデルはスウェードですが、アッパーは固いですし、ハイカットなので紐を結ぶのもいちいち面倒!
靴底も固い為、しっかり上まで靴紐を結んでいないと中で踵は浮きまくりです。
正直にいってワークマンの3000円以下のスニーカーの方がはるかに履き心地は良いです。
が、エアマグマにはロマンがあります。(男ってそうですよね?)
この靴に履き心地なんてものは求めてはいけないのです…
NIKE【AIR MAGMA(エアマグマ)】はどんな人におすすめか?
元々トレッキングシューズとしてカテゴライズされていますが、今となっては機能面では正直いって残念な結果に…。古い靴なので当たり前ですが、ハードな環境での利用は避け、あくまでファッションとしてコンクリートジャングルでの利用を想定している方で、長距離移動をしない方におすすめです。
NIKE【AIR MAGMA(エアマグマ)】のサイズ選びと購入のポイント
サイズ感ですが、かなり幅が細目になっているので、1.5cm~2cmアップで良いと思います。
筆者の持っているこの個体は27cmです(足長は実測25cm/NBのスニーカーは普段26~26.5cmを少しゆとりを持って着用)
「サイズの微調整をインソールで」とお考えの方がいらっしゃるとしたら、それはあまりおすすめできません。
多分ですがインソールで調整しようとすると足幅にもよりますが、足の指の付け根がかなり窮屈になりそうです。
どうしても調整したい場合には、タンパッド等を使用するのが良いかと思います。
NIKE【AIR MAGMA(エアマグマ)】シューレースを交換してみる
エアマグマには藤原ヒロシさん率いる「fragment design(フラグメントデザイン)」モデルも存在しました。
シューレースは白(とグレーの点々?)で配色もシンプル。よりライトな印象のプロダクトでした。

現状黒のオーバルのシューレースを通していますが、今回手持ちのグレーのシューレースを通してみました。
が、何だか締まりが無い印象になってしまいました。
左右で別々の色のシューレースを通して比べてみましたが、やはり黒が引き締まって良い感じでした…(勉強になりました)
NIKE【AIR MAGMA(エアマグマ)】使ったコーディネート例

ネイビーのチノパンと合わせてみました。大人な感じのいい配色です。

ベイカーパンツのと相性もバッチリです。

スウェットパンツとも同系色ながら良い愛称

白いパンツも良きですが、トップスで悩みそうです…

太畝のコーデュロイとも◎

最後は最近筆者の定番のブラックデニム(レギュラーテーパーがおすすめ)
ライトグレーなので、NB感覚でのカラーコーディネートが可能。
ただし、ハイカットなのでパンツのシルエットは選ぶかもですね。
まとめ:1カ月履いてわかったNIKE【AIR MAGMA(エアマグマ)】の本当の実力
今回記事を書くために、久々に引っ張り出して履いてみましたが、デザインが好きで街履きするには良い靴だと思います。(性能は度外視…)
本気の登山でこの靴を選択する人は現代においてはいないと思いますが、あくまでコンクリートジャングルでゆる~く履くにはかっこよい靴と、割り切りましょう…
この記事を書いた人

| お名前 | おいも |
| お仕事 | マーケティングなどなど |
| プロフィール | ぎりぎり40代♂。 趣味は最近サボりがちなウォーキング(散歩)と料理。 年間365日のうち350日はスニーカーで過ごす。 ハイテク過ぎないスニーカーで色はグレーか白が好み。 |
| 足のサイズ | 25cm(実寸)購入するのは26~27cm。 足のサイズは25cmだが偏平足でゆったりとしたサイズ感が好み。 ニューバランス→26cm ナイキ→26.5cm or 27cm アディダス→26cm |
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