フリーランスとして働こうと思っている。
フリーランスになる前にやっておくべきことがあれば教えて欲しい。
現役フリーランスの人の生の声を聞きたい。
こんなことを考えている方へ。
本記事のポイントはこちらです。
フリーランスになる前にやるべきこと
本ブログでは独自に現役フリーランスに10人にアンケートを取り、
について聞きました。
①貯金
圧倒的多数で「これはやっておくべき」と回答があったのは「貯金」でした。
これは私も同感です。
フリーランスになる前に、一定期間無収入でも生計が立てられる程度の貯金があった方がいいです。
私は12ヶ月分の生活費を用意していました。
「貯金」をしておくべき、と回答した人のコメントをいくつか紹介します。
フリーランスになりたての頃は収入が不安定ですし、会社員と比べて将来に対して突然不安になってしまうことがありました。
そんな時には預金残高を眺めて、まだこれだけ貯金があれば大丈夫だ、と自分に言い聞かせていました。
フリーランスは収入が不安定ですし、特に最初はほぼ収入なしと思った方が良いです。
病気や怪我で無収入になっても、基本的に誰にも助けてもらえません。
それに、始めはパソコンやプリンターなどの機器にお金がかかることもあります。
何かあった時のためにも、最低でも数百万円の貯金は必要でしょう。
会社員のように給与が固定とはいかないので、場合によっては収益が出ない月もきっとやって来ます。
そういった時もしのげるよう、最低でも100万円か200万円は貯金があったほうが良いです。
【関連記事】フリーランスの大変なところまとめ【現役フリーランスに聞きました】
②必要なローンを組んでおくこと
フリーランスは社会的信用がないので、会社員のうちにクレジットカードを作ったり、ローンを組んだりした方がいいです。
筆者もフリーランスになるタイミングで、2枚〜3枚ほどクレジットカードを作りました!
しかし、フリーランスになってからも普通にゴールドカードを作れたので、大丈夫かもしれません。
③人脈を広げておくこと
駆け出し期は仕事を受注するのが難しいです。
会社員の場合は、在籍中に人脈を広げて受注の可能性を高めましょう。
といいますか、会社員として仕事をする中で人脈を広げ、
個人でやっても十分いけそう
というタイミングで独立するのが良いです。
④税金や確定申告の知識をつけておくこと
フリーランスは自分で確定申告や保険の手続きをしないといけないので、準備しておきましょう。
税金の知識は必ず持つ必要があります。
確定申告で慌てないように、毎月こまめに帳簿をつけるのがおすすめです。
自力で頑張る必要はなくて、会計ソフトを使えばいいです!
私のおすすめは「クラウド会計ソフト freee」です。
かれこれ4年使っていますが、本当に経理処理が楽になりました。
個人事業主なら月額980円の「スタータープラン」で十分です。
無料で試用できるので、試してみましょう。
また、税金や経費、確定申告について知るなら、「お金のこと何もわからないままフリーランスになっちゃいましたが税金で損しない方法を教えてください!」がおすすめです。
⑤気軽に相談できる仲間を作ること
フリーランスになる前に気軽に相談できる仲間を作っておきましょう。
1人で考え続けていると視野が狭くなっていくことに気がつかないからです。
それが積み重なると冷静な判断ができないばかりか、ストレスが起こり体を壊しかねません。
視野が狭くならないようにするには、相談できる人と話すのが一番です。
経営の悩みに限らず、どんなことでも構いません。
口を開くことが視野の拡大につながるからです。
フリーランス4年目の私の場合は、前職の友人とよく飲みに行きます!
フリーランス仲間との話も楽しいですが、昔からの友人との話はやっぱり落ち着きます。
⑥仕事スペースを確保すること
フリーランスは自宅をはじめ、旅先でも作業出来るのが魅力です。
自宅は身支度を整えずさくっと作業ができますが、オンオフの切り替えがしにくい面もあります。
そのため、自宅であれば作業スイッチの入りやすい場所を整えておくことや、外出先でも作業しやすい環境の場所を探しておくとよいでしょう。
フリーランス4年目の私の場合は、コワーキングスペースを契約しています!
自宅では集中できないので、仕事は必ず外でします。
⑦自己管理する習慣をつけること
フリーランスは雇用されてシフト通りに出社するわけではないので、自由と思われることも多いですが、生活リズムが乱れがち。
生活リズムが乱れることによって体調不良を引き起こし、クライアント様に迷惑をかけてはいけません。
予定の管理、自分自身の体調管理など、自己管理の部分は特にきちんとする意識を持たないと厳しいと思います。
フリーランス4年目の私の場合は、基本的には9:00-18:00を仕事時間にしています!
業務中はストップウォッチで時間を測り、時間単価を計算しています。
⑧廃業するときの条件を決めておくこと
フリーランスになろうと決意すると成功することばかり考えがちです。
でも、全てがうまくいくとは限りません。成功する保証なんてどこにもないからです。
廃業する決断を間違うと、大火傷を負います。
私の場合、貯金が一定額を下回ったら転職活動をする、と決めていました!
⑨実績を積み上げておくこと
実績がないとフリーランスの仕事は入ってきません。
自分ならではの視点や専門性を高め、少しづつ実績を積んでいかないと仕事を振ってもらうことは厳しいです。
少しずつで良いので実績を積み重ねましょう。
所属している会社の名前なしで仕事を獲得できるような、個人のブランド力を身につける必要があります。
私の場合、前職の経験を基に独立したので、実績はある程度通用しました。
もし、前職と全く違う分野でフリーランスになろうとしているのでしたら、相当な努力が必要です。
⑩クライアントを確保しておくこと
フリーランスになる事は正直簡単です。
しかし難しいのはどのように仕事を受注するかです。
フリーランスになりたての頃は実績や信用性が無いので仕事は想像以上に入って来ません。
フリーランスになったは良いが仕事が来なくて収入が得られず、生計が立てられないとなればフリーランスになった意味がありません。
こうした事から、フリーランスになる前からしっかりとクライアントを確保しておくと良いです。
私もここは苦労しました。
小さい仕事でも手を抜かず、クライアント一人ひとりに親身に向き合うのが大切です。
質の高いアウトプットを繰り返すことで、徐々に仕事は増えていきます。
【関連記事はこちら】フリーランスに向いてる人はどんな人?【現役フリーランスに聞きました】
【フリーランスの筆者の本音】フリーランスになる前にやるべきこと
本サイト「フリーランスの道具箱」の管理人は、2023年時点でフリーランス4年目です。
主にECコンサルやエンジニアとして仕事をしています。
そんな私が思う「フリーランスになる前にやるべきこと」は次の3つです。
①貯金
フリーランスになる前に、ある程度の貯金をしておきましょう。
最低でも1年分の生活費は貯金しておくと心強いです。
たとえば、あなたが毎月20万円で生活しているならば、20万円×12ヶ月=240万円の貯金が必要です。
切り詰めて月15万円だとしたら、15万円×12ヶ月=180万円です。
私の場合は、1年分の生活費を貯金してからフリーランスになりました。
最低のケースを想定して、12ヶ月間無収入でも暮らせる金額を確保していました。
ただ、幸いにして1年目からある程度の収益を上げることができたので、貯金に手をつけることはありませんでした。結果としてはラッキーでしたが、備えあれば憂いなしです。
【関連記事】フリーランス1年目の年収(収入)を現役フリーランスに聞きました
②スキルを身につける
中途半端なスキルのまま、見切り発車的にフリーランスになるのは危険です。
数年前ならば通用したかもしれませんが、最近は世の中にフリーランスが溢れています。
地に足がついたスキルを持っていないと、案件を獲得できません。
私は会社員を退職し、思い切ってフリーランスに舵を切りました。
数年前のことです。
フリーランス人口もそこまで多くはなく、普通に営業していれば普通に仕事を獲得することができました。
時代に恵まれたと言えます。
もし、自分がいま会社員でフリーランスへの転向を考えているとしたら、会社に籍を置きつつ副業的に始めると思います。
まずは「デイトラ」などの優良なオンラインスクールを活用して、スキルを身につけます。
そしてスキルアップを重ね、事業が軌道に乗り出したら、退職します。
こうすれば、独立直後に顧客がいる状態を作れます。
【関連記事】【フリーランス】スキルアップにおすすめなスクールまとめ
③撤退する条件を決めておく
フリーランスになる前に、撤退する条件を決めておきましょう。
私の場合は、「貯金が◯◯円を切ったらフリーランスをやめて転職活動を行う」と決めていました。
撤退の基準は自分で決めれば良いです。
私のように貯金額を判断基準にしてもいいですし、毎月の売上額を判断基準にしてもいいと思います。
いずれにせよ、うまくいかない状態をダラダラと続けるのは良くないです。
若さは最大の武器です。
フリーランスとして目が出ないまま、30代、40代、50代・・・となってしまってからでは遅いです。
人生の軌道修正ができる年齢、タイミングまでに撤退の判断をしましょう。
判断が早ければ早いほど、その後の人生で挽回することも可能です。
【関連記事】フリーランスの老後の不安と対策【現役フリーランスに聞きました】
【アンケート結果紹介】フリーランスになる前にやるべきこと
本ブログでは独自に10人の現役フリーランスにアンケートを取り、
について聞きました。
10人の回答を順番に紹介します。
Mさん(女性/30代/ライター/フリーランス1年目)
お名前 | Mさん |
性別 | 女性 |
年齢 | 30代 |
職種 | ライター |
フリーランス歴 | 1年目 |
フリーランスになる前にやるべきことを3つ教えてください。
フリーランスになる前から、確定申告という言葉自体はよく聞いた経験がありました。
しかし、実際にやってみると1つ何か支払いをした件についても正確な日付、正確な金額、支払い時期によっては領収書の添付などが必要でかなり骨が折れました。
確定申告に関する書籍などもあるので、読んでおいたり、詳しい方に相談できる環境などは絶対にあった方が良いと思います。
フリーランスはスキル獲得のために無収入で研修を受けたり、資格取得のために勉強する期間を設けたりと、とにかく一筋縄ではいきません。
また仕事開始後も収入にふり幅が大きく、何年も安定しないケースもあるので、貯金は沢山必要だと感じます。
支出に関しても始めたばかりの頃はわかりにくいので、常にお金に余裕を作る努力をする必要があります。
フリーランスは雇用されてシフト通りに出社するわけではないので、自由と思われることも多いですが、生活リズムが乱れがち。
生活リズムが乱れることによって体調不良を引き起こし、クライアント様に迷惑をかけてはいけません。
予定の管理、自分自身の体調管理など、自己管理の部分は特にきちんとする意識を持たないと厳しいと思います。
Nさん(男性/40代/ライター/フリーランス5年目)
お名前 | Nさん |
性別 | 男性 |
年齢 | 40代 |
職種 | ライター |
フリーランス歴 | 5年目 |
フリーランスになる前にやるべきことを3つ教えてください。
実績がないとフリーランスの仕事は入ってこない。
自分ならではの視点や専門性を高め、少しづつ実績を積んでいかないと仕事を振ってもらうことはできないと感じている。
少しずつで良いので実績を積み重ね、所属している会社の名前なしで仕事を獲得できるような個人のブランド力を身につける必要がある。当然その中には人脈が入ってくる。
フリーランスになった最初の段階はなかなか仕事に在り付けないと感じている。
焦りが一番仕事の質を下げてしまうし、変な仕事を受けることで生活を食い繋いでいくことになりかねない。
一度報酬の低い仕事を受けてしまうと、それは自分のブランド力の低下につながり、以降受ける仕事も低価格、低報酬のものに偏ってしまう危険性がある。
自分の安売りは禁物。そのためにはある程度の貯金を蓄えた上でのフリーランスデビューが良いと感じる
フリーランスになると経費や収入の管理を全て自分が管理する必要がある。
お金の出入りをしっかりと管理するためにもまずは合同会社でも良いので会社を設立して臨んだ方が効果的であり安全だと感じている。
会社名がない個人への発注はクライアントとしてもなかなか難しいものがあり、会社対会社の取引を前提にしている企業もある。
Yさん(男性/40代/エンジニア/フリーランス9年目)
お名前 | Yさん |
性別 | 男性 |
年齢 | 40代 |
職種 | エンジニア |
フリーランス歴 | 9年目 |
フリーランスになる前にやるべきことを3つ教えてください。
フリーランスという知名度は世間に広がっていますが、まだまだ現状では信用性が比較的低いです。
何を行うにも現金さえあれば信用性は高まりますし、フリーランスとして働き始めてから何かしらのトラブルに見舞われた時にも、現金さえあれば正直どうにかなります。
フリーランスは会社勤めの会社員とは違い、会社が自身を守ってくれるという事は無く、基本的に全てのトラブルは自身で回避するしかありません。
フリーランスになる前にある程度貯金を蓄えておくと良いです。
フリーランスになる事は正直簡単です。
しかし難しいのはどのように仕事を受注するかです。フリーランスになりたての頃は実績や信用性が無いので仕事は想像以上に入って来ません。
フリーランスになったは良いが仕事が来なくて収入が得られず、生計が立てられないとなればフリーランスになった意味がありません。
こうした事から、フリーランスになる前からしっかりとクライアントを確保しておくと良いです。
所得税やら様々な税金が発生し、確定申告なども全て自身で行わないとならないのがフリーランスの大変な面です。
あらゆる税金の処理や対策や確定申告などの手続きを、全て自身で行う事は不可能ではありませんが、非常に手間や労力がかかりとてもじゃありませんが自身で行う事は厳しいです。
計算間違いをすれば再度手続きなどのやり直しになり時間がかかり、仕事に影響を及ぼすのでフリーランスでスムーズに働きたいのであれば、専属の税理士を確保しておくと良いです。
Kさん(女性/50代/ライター/フリーランス5年目)
お名前 | Kさん |
性別 | 女性 |
年齢 | 50代 |
職種 | ライター |
フリーランス歴 | 5年目 |
フリーランスになる前にやるべきことを3つ教えてください。
自宅勤務だったり自分のペースで働くことができるのが魅力でフリーランスを選択しましたが、成果報酬のため業績が上がらないと収入を得ることができません。
仕事が多くこなせた時は収入が多く、体調が悪かったり忙しいと仕事がこなせず収入が激減してしまうため、収入が少ない時期のためにも貯蓄しておくことが大切です。
フリーランスは、家事や育児の隙間時間を活用して自宅はじめ外出先でも作業出来るのが魅力です。
自宅は身支度を整えずさくっと作業ができますが、オンオフの切り替えがしにくい面もあります。
そのため、自宅であれば作業スイッチの入りやすい場所を整えておくことや、外出先でも作業しやすい環境の場所を探しておくとよいでしょう。
企業に勤務していれば有給制度だったり、ちょっとくらい業績が悪い月があってもある程度の決まった収入がありますが、フリーランスは仕事をこなさないと収入を得ることができません。
そのため、風邪をひきやすかったり体調を崩しやすいと、すぐに収入に反映してしまいます。
ちょっとくらい忙しかったり寝不足でもいつもと同じパフォーマンスができるように体調管理を整えることも必要です。
Oさん(男性/40代/カウンセラー/フリーランス3年目)
お名前 | Oさん |
性別 | 男性 |
年齢 | 40代 |
職種 | カウンセラー |
フリーランス歴 | 3年目 |
フリーランスになる前にやるべきことを3つ教えてください。
フリーになって収入が不安定になってしまうと、ローンに通らないことが大いにありうるので、社会的信用がある会社員のうちに、ローンを組んでおいた方が良い。
一度審査に通ってきちんとローンを払っていれば、フリーランスでも全く問題無いと思われるが、初めの審査の時点ではフリーと会社員とでは全く違うと思うので、そこは意識しておいた方が良い。
会社勤めをしている時には基本的には税金関係のことは会社の事務関係の人がやってくれていたが、一人になったらそこもやらないといけなくなる。
しかし、フリーになってから勉強し始めたのでは遅いし、仕事がたてこんだり、本業についての勉強しないといけないので、時間的に余裕をもって、独立する前に勉強しておいた方が良い。
フリーになると、特に初めの頃は案件獲得に苦労するし、一般的には、フリーでやっている人と会社、どちらに仕事を頼むかというと事前の情報がなければどうしても大きい組織に仕事は流れがちになる。
そうならないように、組織の中にいる間に、組織内外に対してネットワークを広げておいた方がいい。
自分が独立してからも、あの人に仕事を任せたいと思ってもらうためにもまずは知っておいてもらう必要がある。
Mさん(男性/30代/ライター/フリーランス3年目)
お名前 | Mさん |
性別 | 男性 |
年齢 | 30代 |
職種 | ライター |
フリーランス歴 | 3年目 |
フリーランスになる前にやるべきことを3つ教えてください。
個人で仕事をするとしたら、より一層身元確認がしっかりしていないと、大きな仕事を受けられないことがあります。事務所として問題なく届けることが可能な住所はあった方が良いです。
実際の家だと迷惑がかかって駄目という場合には、先にバーチャルオフィスに契約しておいてとりあえずの住所を持っていると、後々面倒がなくて良いとされます。
先に会社員をしているという場合なら特に気をつけておきたいのがお金です。
これはどんな身分であっても備えがあるだけ良いものです。
会社員のように給与が固定性とはいかないので、場合によっては一般的に見て明らかに収益が出ない月もきっとやって来ます。
そういった時にしのげるよう、フリーランスになる前からも最低でも100万円か200万円は用意があったほうが良いです。
フリーランスになった人間にはよくわかることだと思いますが、フリーランス転身後となると、クレジットカードやローンを利用するのにハードルが高くなります。
相手もフリーランスであることを気にしてなかなか信用しないからです。こういったお金関係の契約は、タイミングがつかめるのなら、まだ会社員である内に契約を結んでおいたほうが良いです。
Nさん(男性/30代/ライター/フリーランス3年目)
お名前 | Nさん |
性別 | 男性 |
年齢 | 30代 |
職種 | ライター |
フリーランス歴 | 3年目 |
フリーランスになる前にやるべきことを3つ教えてください。
会社員と比べ、フリーランスは社会的な信用が低く、銀行から見てもいわゆる属性が良くないため、ローンを断られることがたびたびありました。
もし、車や住宅のローンなどを検討している方は、必ずフリーランスになる前に組んでしまった方が良いですね。
また、クレジットカードの作成なども作れることは作れますが、予算枠が減ってしまうため、お金の借り入れなども会社員のうちにやってしまいましょう。
なりたての頃は収入が不安定ですし、会社員と比べて将来に対して突然不安になってしまうことが自分の場合はたびたびありました。
そんな時には預金残高を眺めて、まだこれだけ貯金があれば大丈夫だ、と自分に言い聞かせていました。
また、株式投資を行なっており、年間数十万ほどですが配当金が入ってくるため、ある程度の不労所得があると良いと感じますね。
確定申告や節税などの知識をある程度勉強しておいた方が良いです。
税理士にお願いする形をとるにしても、自分でわかること、出来ることは自分でやる。
これがフリーランスの基本意識だと思いますので、税金に対しての知識は少しは勉強したほうがゆくゆく役に立つと感じますね。
また、経費で落ちるものを把握することもフリーランスには欠かせないスキルのひとつではないでしょうか。
Nさん(女性/30代/ライター/フリーランス3年目)
お名前 | Nさん |
性別 | 女性 |
年齢 | 30代 |
職種 | ライター |
フリーランス歴 | 3年目 |
フリーランスになる前にやるべきことを3つ教えてください。
フリーランスは収入が不安定ですし、特に最初はほぼ収入なしと思った方が良いです。
病気や怪我で無収入になっても、基本的に誰にも助けてもらえません。
それに、始めはパソコンやプリンターなどの機器にお金がかかることもあります。
何かあった時のためにも、最低でも数百万円の余裕は必要でしょう。
また、フリーランスの人は国民年金のみです。
厚生年金の人より、老後の貯蓄も必要です。
基本的にフリーランスは、ローンを組むことはできないと思った方が良いでしょう。
住宅、車、教育等、ローンを組むタイミングは、いろいろあります。
その中でも、絶対にローンを組まないと手に入らないのは、住宅です。
ローンは審査時に、会社に在籍していれば大丈夫です。
現在会社員の人は、今のうちにローンを組んでおきましょう。
フリーランスで仕事をする上で、人脈は必須です。
人づいたいや紹介で仕事をもらうことも多いですし、顔が広くて損することはありません。
すぐに仕事に繋がらなかったとしても顔を売って、名前を知ってもらうことは大切だと思います。
私は実際に、人の紹介で案件に繋がった経験が何度もあります。
普段から会合や飲み会など、さまざまな場所に顔を出すことが大切でしょう。
Kさん(男性/40代/整体/フリーランス8年目)
お名前 | Kさん |
性別 | 男性 |
年齢 | 40代 |
職種 | 整体 |
フリーランス歴 | 8年目 |
フリーランスになる前にやるべきことを3つ教えてください。
フリーランスになる前に気軽に相談できる人を作っておきましょう。
1人で考え続けていると視野が狭くなっていくことに気がつかないからです。視野が狭くなると苦しいことに対して過剰に反応します。
それが積み重なると冷静な判断ができないばかりか、ストレスが起こり体を壊しかねません。
視野が狭くならないようにするには、相談できる人と話すのが一番です。経営の悩みに限らず、どんなことでも構いません。
口を開くことが視野の拡大につながるからです。
フリーランスになろうと決意すると成功することばかり考えがちです。
でも、全てがうまくいくとは限りません。成功する保証なんてどこにもないからです。
廃業する決断を間違うと、大火傷を負います。
ある飲食店オーナーが独立しましたが、経営がうまくいきません。運転資金が底をつきそうになっています。
そこでオーナーは自分の味や技術に自信があるから大丈夫だと言って、金融機関から多額の融資を受けました。
でも、さらに経営状況は悪化し、借金を残したまま廃業する結果に終わりました。
オーナーが然るべき時期に廃業を決断できなかったのは、これまでに費やした時間や金銭などのコストがもったいないと思ったからです。
これはオーナーだけでなく誰にでも起こる心理状態で、「サンクコスト効果」といいます。
「サンクコスト効果」にハマると費やしたコスト以上のコストがかかり、借金だけが残る結果になり、生活が立ち行かなくなります。
そういう事態を避けるために、廃業するときの条件は作っておきましょう。
私の場合、運転資金が40万円を下回ったら廃業すると決めていたので、経営に専念することができました。
フリーランスになると、予想以上の出費が発生します。
事前に運転資金を計画しても、予想外のことが起こるからです。
事故に巻き込まれて怪我をし、働けなくなる。
物価高の影響で、資材や光熱費が上がる。
使用していた機器が故障して、修理や新たなものに買い換える。
など、コントロールできない事態が起これば、資金はすぐに消えてなくなります。
出るのは早く、入るのは遅いのが資金です。
用意できる資金が多くても、一定の割合は存在しないつもりで運転資金の計画を立てましょう。
Yさん(女性/40代/ファイナンシャルプランナー/フリーランス2年目)
お名前 | Yさん |
性別 | 女性 |
年齢 | 40代 |
職種 | ファイナンシャルプランナー |
フリーランス歴 | 2年目 |
フリーランスになる前にやるべきことを3つ教えてください。
フリーになったからと言ってすぐに売上は本当に見込めないし、最初ほどお金が本当にかかる。
この時にケチったり出し渋ると後々の結果に響いてくるので、その為にも充分な資金の確保をした上でフリーになった方がいいと思います。
充分な資金確保をせずにフリーになる人ほど、仕事のお金と生活費を混同して、赤字になりやすいと思います。
自分を売り込む為にも独自の資料を作った方が良い。
それを名刺代わりに飛び込み営業をかける。私はそれをしたおかげで何件かの個人宅や企業様に早い段階で気に入って頂き営業に成功して、そこから紹介等でコロナ禍の今でも生き延びてると思ってます。
名刺だけ作成して、それ1枚で営業かけても聞いてくれる方はほぼいないと思った方が良いです。
知人で建築系でフリーになって間も無い頃、仕事で絶対に使う軽ワゴンが故障し動かなくなりました。
車が無いと仕事に影響する事から、中古車を探しローンを組みましたが、何社か通らなかったらしいです。
フリーになり何年か実績を積むまでは社会信用はゼロと思ってその前に出来る事はして、さらに仕事に必ず必要な物の前もっての点検はしてた方が良いです。
回答してくれた現役フリーランスの属性
回答してくれたフリーランスの属性は次の通りです。
職種 | ライター:6名 エンジニア:1名 カウンセラー:1名 ファイナンシャルプランナー:1名 整体:1名 |
性別 | 女性:4名 男性:6名 |
年齢 | 30代:4名 40代:5名 50代:1名 |
フリーランス歴 | 1年目:1名 2年目:1名 3年目:4名 5年目:2名 8年目:1名 9年目:1名 |
おわりに
今回は10人のフリーランスの方にに、
をヒアリングしました。
今回の記事はここまでです。